結果はどうなってるのかな。

良いの? それとも悪いの?


ドキドキしながら隣をうかがってみるけれど、横からカードを覗きこんでいる死神サマは「うん?」と小さく唸った。


え、マズイの!?


前髪が顔の半分を隠しちゃってるから、死神サマの表情はイマイチよくわからない。

でも顎に手を当てて首を傾げる仕草は、何だかとても悩んでるみたい。


「…………もしかしてあたし、不幸真っ盛り?」

「え? いや、そんなことはないんだけど」


はっとしたようにあたしを見て、死神サマはあっさりと首を振った。


「カードの意味としては良いものばかりなんだよ。現状としては転換期、向上心を忘れなければ幸運に恵まれそう」

あ、良かった。これ以上落ち込むようなことがあったら立ち直れないもんね。


だけど死神サマはその後に「ただ……」と言葉を続けた。


「ただ、三枚ともに共通するキーワードがね……面白いというか、すごいというか」


……面白いと言うわりに、死神サマの声、すっごく真剣なんですけど。

思わず緊張するあたしの前で、死神サマの指が真ん中のカードを示す。


歯車のような絵。あたしの現在。