いつか知世が言ってた通り、たぶんあたしは遊ぶための恋ができないんだよね。

そういう性格なんだから、もうこれは仕方ない。


ほら、あたしおばあちゃんっ子だから。

結局のところ考え方が古くさいのよ、うん。


だから余計に背伸びしたかったのかも。

今までとは違う自分みたいな、そんなものになりたかったのかな。

まあ、それも今だから言えることなんだけど。


あーあ、あたしもまだ子供ってことだわ。


でもこれから少しずつ変わっていこう。

いつか智彦と付き合ったことを良かったと思えるように、この失敗も生かしていかないとね。


あたしはそんなことを考えながら学校を出た。