制服ごしの体温が触れ合う。

智彦の明るい色の髪があたしの前髪に絡んで。

あたしより高い位置にあるはずの目がのぞきこむように近づいてきて。

ふわ、と揺れる吐息が唇をなでる。


そしてそこに、やわらかいものが、ふれた。


あたまのなかが、まっしろに、なる。