「……ありがとね。あたし、がんばる」


三人の優しさに答えるためにも、もうくよくよしてられないよ。

そりゃあね、恋なんて簡単には見つけられないだろうけどさ。

でもせめて前を向いて、顔上げて、笑っていたいじゃない?


「そんなわけでイイ男いたら、紹介ヨロシク」

「わ、メイが知世みたいなこと言ってる」

「ちょっと亜紀、どういう意味ぃ?」

「そのまんまの意味ですぅ」


二人のじゃれ合うような掛け合いに、あたしと晴香はくすくすと笑った。