「はー、もう智彦のことはいいや。あいつの話題はこれで最後にしよ」

「そうね。メイだって散々振り回されたんだから、もう山崎君のことは忘れて新しい恋を見つけた方がいいわ」

「あんなのよりイイ男はたくさんいるって!」

「そうそう。メイにはあんなお子様じゃなくて、もっと大人っぽい人の方が合うと思うよぉ」


にっこり笑いながらそう言う晴香に、亜紀と知世も大きくうなずいてる。

そんな三人の顔を見てたら、何だかふわっと心が温かくなった。


あたしのこと、ホントに心配してくれてたんだね。


いつでも近くにいて一番親身になってくれた知世。

冗談にまぎれて明るく笑い飛ばしてくれた亜紀。

言葉は少なくてもずっと見守っててくれた晴香。


それぞれが自分らしい方法で、あたしのことを守ろうとしてくれた。