そう考えると、この人って謎が多いかも。
だってあたし、連絡先どころか本名さえ知らないし。
占いのお客さんはたくさんいるけど、みんな『死神サマ』って呼んでるから知らない人がほとんどじゃないかな。
そういえば、さっきの女の子たちは『フカミ君』って呼んでたっけ。
「ねえ、死神サマの名前って『フカミ』なの?」
「うん。名字がね、深く見るで『深見』」
「そっか、深見先輩かあ。下の名前は?」
「それは秘密」
少し困ったように死神サマ――深見先輩は首をかしげた。
だってあたし、連絡先どころか本名さえ知らないし。
占いのお客さんはたくさんいるけど、みんな『死神サマ』って呼んでるから知らない人がほとんどじゃないかな。
そういえば、さっきの女の子たちは『フカミ君』って呼んでたっけ。
「ねえ、死神サマの名前って『フカミ』なの?」
「うん。名字がね、深く見るで『深見』」
「そっか、深見先輩かあ。下の名前は?」
「それは秘密」
少し困ったように死神サマ――深見先輩は首をかしげた。