「で、どこなの?」


「…そこだよ!」



そう言った陽呂。…きっとこっちを指さしてる!!





「……見つかる前に逃げるか…。」


『え!でも、今出ていったら…見つかるょ?』


「…当たり前だろ。見つかるけど、逃げればいいだろ?」



一それもそうか。逃げればいい話だよね!



「あそこ?ふーん。あんな狭い道、通れるの??」


「通れねーよ。上に登ると反対側に行ける仕組みになってんだ。」


「……陽呂、お前、簡単にバラしてるけど、あとで遥斗に殺されるぞ…。」


「げっ!それだけは勘弁!!でも、捕まえるためだから仕方ねーだろ。」






……もうすぐ来るかな。



ってか、遥斗がさっきから機嫌悪いのよ!



それもこれも、陽呂のせいだけどね。…あ!棗も同罪かな?なーんて。



『ほら、遥斗!みんなこっち来るよ!逃げよ。』


「…陽呂の奴、あとで覚えとけよ…。」



一怖いです、遥斗さん。





…さぁ、そろそろみんながここを探しに来るはず。




なんか、ちょっとドキドキして来たーーー!