ぁたしの目の前に飛び込んできたのは、



綺麗な景色だった。




『すごい!!こんな場所があったんだ−!』




屋上の奥にある秘密の場所。



そこは、誰も気付かないよぅなとても綺麗なところだったんだ…。




まぁ、あの狭い道を通れる人なんてなかなかいなぃんじゃないかな?



道を通らず、登って進むとは…すごいなぁ、遥斗は。




「ここが俺の秘密の場所。たぶん、俺以外、誰も知らね−と思う。」



『そうなんだぁ。ぃぃところだね!ここなら見つからないよ!!』




みんながスタートしてからもうすぐ、30分はたつ。



誰かがくる気配はない。屋上からは生徒達が走り回っているのが、見える。




『…誰も来ないじゃん』


「来なくてぃぃだろ。見つかったら終わりだしな。」

『まぁね。…あと一時間半かぁ。我慢、我慢!』



菜摘のその言葉に、思わず笑ってしまう遥斗。




『なに笑ってんの!?』


「別に−。」



そう言うと、菜摘は少しすねたように口を尖らせた。

そんな表情にも笑える。




ゃっぱり、愛しいんだ…。