『…ここが秘密の場所??』
「そ。」
遥斗に連れて来られて、屋上の奥へと進んでいくと、壁と壁の間に狭い道がぁった。
『…ここ、通るの?』
「バカ。通れるゎけないだろ」
…ですよね。こんな狭い道、いくら細い人でも通れなぃよ。
「菜摘、こっち。」
さっきまでぁたしの手を引っ張っていた遥斗は、いつの間にか、上に登っている。
『えッ?!そこ登れるの??』
「ぁあ。手、かせ。」
そぅ言った遥斗の手に、自分の手を重ねる。
その瞬間、遥斗にすごい力で引っ張られて、ぁたしは遥斗のいる上の所に登れた。
『…ぁ、ありがと。』
「別に。ってか、菜摘重くなったんじゃねー?」
『な、なんで…!!!!!………遥斗のバカ−ッ!!!!!』
「ぅわ、あんま暴れるな!狭いんだからよ。」
遥斗なんて…遥斗なんて…大…嫌い!!!!!
…ウソだけど。
『この上の所が秘密の場所なの??』
「ちげーょ。また降りるぞ。」
そして、遥斗はさっき登った所の反対側に降りた。
「菜摘、来いょ。」
また遥斗に支えてもらって、そこから降りた。…今度は遥斗の胸に飛び込んで…。
『わぁ!!すごい綺麗…。』