「鬼の発表が終わったら、鬼さんに逃げる時間を与えます。僕が"スタート"と声をかけるので、皆さんはその5分後、鬼さんを追いかけて下さい!」





奏多の奴ー!!!!!こんな企画してたなら教えなさいよ!バカ−!!!!!







「それでは、鬼の発表をします!まず、男の鬼さんは…………………………






2年B組!橘遥斗くん!!」





………まじ?!?!?!?!





「「きゃぁ−−−!!!!」」



うるさい−!全校女子が騒ぎまくる。…それほど、嬉しいですか!!






「…そして、女の鬼さんは…………………………






同じく、2年B組!橘菜摘さん!!」









……………はぃ??






は??ぁたし?!?!?!なんで、なんで、なんで−!!






「…バカ菜摘。お前、自覚がね−んだよ。」



遥斗がぁたしを見て言った。



『え?自覚??ってか、奏多の奴、許さなぃんだから!』



*遥斗*


菜摘はぁいかわらず、自分がモテるという自覚がなぃ。


菜摘が鬼と発表されると、全校男子が騒ぎまくる。



「ゃったぜ!菜摘なんて上玉じゃん!」


「俺、絶対捕まえる!!」



そんな会話が聞こえてくる。…菜摘を捕まえる?


そんなことしたら、…キス…。…ぜってぇ、させねぇ。