休憩中に携帯が鳴った。

『誰やろ?こんな昼間に…』

画面には『えりな』と表示されていた。

えりなは高校時代からの友達で、悪事を働くときは必ず一緒にいた相棒。

最近はお互い忙しく、会ったりすることは勿論、連絡すら取る事が無くなっていた。

「えりな!久しぶりやん!」

無性に嬉しくなって、すぐ電話を取った。

『凜!?ゴメンね仕事中やんな?』
「いやいや、いいよ。どうした?」
『凜さ、バイトやる気ない!?バイト!』

バイト…?

考えた事がない事象だった。