インターハイ。




 夏の目標はそれ。

 当然のこと。


 たいがいの運動部がそれを目標にしている。

 うちも一緒。

 オレ達はインターハイに向けて予選をしていた。



 徐々に暑くなる中。

 必死で練習をした。



 愛とのエッチもおあずけにして。

 それは自分で決めて。

 オレ達は真剣に予選に取り組んでいた。



 一回戦。

 二回戦。

 進むのはわりと簡単やった。

 それはたまたま手ごわい相手とぶつからなかっただけなんか、どうか。



 オゴリもあった。



 オレの中に余裕がなかった言うたら嘘になる。



 そうして準決勝。



 勝てるつもりでいた。

 勝てると信じていた。

 勝つつもりやった。