はあ。
という大きなため息はカツリョウ。
「なんやねん」
オレが言うとカツリョウは苦笑いする。
「おまえ絶対処女と付き合わないタイプだな」
「せやな、慣れてる女のほうがええな」
「そんなことかミングアウトしておまえ、彼女できるのか」
「できるやろ」
オレはなんてことなしに言う。
「高三やで?
やることやって何がおかしいゆうねん。
こっちはちゃんといつでもゴム持って気つこうてるし。
問題ないやろ」
「その自信はいったいどこから沸いて来るんだ」
「顔かな」
オレの正直な言葉に笑い声が上がる。
「うちのおとうちゃんめっちゃハンサムやねん。
せやから誘われて浮気すんねん、自発的ちゃうねんで。
ほんでおかあちゃんもこれまたけっこうイケてんねん。
オレこんな転校とかなってるけど両親と縁切らなんでおんのは感謝してるからやで。
ええ顔に産んでくれてありがとうって」
また教室は大爆笑。
って、ここは笑うとこと違うねんって。