空港までのバスの中。
まだ眠気が覚めなくてうとうとしていると、隣に座る亮太が私の頭をコツンと叩いた。
「いったーい……」
さっきは寝かせてくれたのに…
「あ、わりい。手が勝手に」
「何言ってんの?亮太変!!」
また目を閉じると、亮太が私の膝の上に何かを置いた。
「なに…?」
見てみると、小さな紙袋があった。
「開けてみて」
「うん…!」
何だろう…
早速中をみると、小さなまりもをモチーフにしたストラップが入っていた。
「カワイイ!!これ、私に?」
「うん、お前こういうの好きそうだから」
「ありがとう…嬉しい!!」
真ん丸のふわふわしたまりものストラップ。
ピンク色のリボンがついていた。
カワイイ…
亮太が選んでくれたんだ。