あたしは、つい後ろをむいてしまった。

「南瑠璃……。オマエ、調査によると、“恋愛上級者”らしいが……経験豊富で、もうすでにシたことがあると………これは、デマだな。」
「……ッ!そうよ!噂が本当みたいになっちゃって!!!手がおえない状況になったの!!!」 
「まったく免疫がない、生娘か。」
「生娘って………」
「処女のこと。」
「処女?」
「処女も知らないの?オマエ、天然すぎ。つうか、マジで漫画みたいなお嬢様だなぁ。」
「悪かったわね、漫画みたいなお嬢様で。」
「処女ってゆーのは、さっきのビデオみたいなことしてない女のことだよ。」

まままって?
Ηしたことない人をいうの?

かぁぁぁぁあ。

あたしは、赤面してしまった。

「大丈夫。」
ビクッ

肩に東の手がふれた。
「俺が手取り足取り教えてやるよ……」

甘い声でそう言い放つと………


あたしに甘いキスをした………

「ん……」


キスが、異様にうまい。

って、初めてだけど。

それに、長い!!

このままじゃ、息がっ…………


ダメ………


脳に酸素が回らなくて…………


意識が……


「ん………ふぁ……」

ダメ…………



あたしは、ついに気を失ってしまった。


視界が真っ暗……

「クスクス。息継ぎの仕方もわからないなんて…ういういしいなァ」


かすかに、東の声が聞こえた。


「さて、これからどう料理しようか?俺色に染め放題だな……これからが楽しみだぜ、瑠璃。」


13歳で初キッス。
それも、初対面のエロ男子。












馴々しい軽い男は大嫌い………



最初は、そう思っていたの………



それは、少女漫画のような甘い、甘い物語の幕開けでした…………