顔に関して言えば、何だか日本人らしくない彫りの深い、或る種独特の気品を凛々と称えている。


キョウジと負けず劣らずのイケメンと言った印象をタケシは受けた。その現実にタケシの内部で


「こんなの面白くなーい!」


と言うセリフが鳴り響いたのは必然的な事実であった。


「こいつは間違いなく根性のひん曲がった奴に違いない!ほぼ99%の確率で…」


タケシの胸中は、次第に失望感と相俟った、何だか嫌な動揺が漂い始める事態へと突入して行った。


予想を遥かに超えた存在を前にしたタケシは、どう対抗すれば良いのか頭を働かせるものの、思考が鈍ってしまい、名案が全然浮かばない状態であった…。