私は帰る途中、歩道の向こう側に男女が手を繋いで歩いていた。


ずっと一人の男と居るのって、楽しいの?

私は立ち止まってその男女を見ていた。



その時後ろから声が聞こえた。

「何してんの?」


「えっ?」


後ろを振り返るとそこには勝一君がいた。


「橘 優衣佳って言ったっけ?」

「うん…。」


「そこで何してんの?」


勝一君は私に何故か問いかけてくる。