その傷跡はでかく
それを ふさぐ術さえなかった…



「ヒック…ヒック直樹ぃ…」



言葉に 彼の名前を呼んでも
優しい声も…温い温もりも
何も 返って来なかった…



皮肉にも 左指の薬指にハメてある
指輪が キラリと光ってた…


あんなに…温い温もりをくれたのに…
あの温もりは だだの偽りだったの??




時計の針が 動くたびに
私は 涙が目からこぼれ落ちた…