『かずや!
おめでとう!
良かったねぇ!
聴かせてよ、
かずやの歌…』


私達三人は
散歩の許可を得て
病院の敷地内にある
公園へと
向かった。


そして
小さなベンチに座り
かずやの
歌を聴いた・・・


聴いている途中で

私は涙が

止まらなくなった−−


とても
暖かい歌だ・・・

暖かくて…けど

ちょっぴり

切ない歌…


《過去なんて

どうでも良いじゃないか…

僕たちは

未来に向かって

生きていくんだ…

人生に

間違いはない…

すべてが

運命なのだから…

大切なのは

自分の気持ちなんだ…》