『…。
え…?
お母さん…
なんで ゆうじさんの事
知ってるの?』


「エリ…
やめなさい…。」


…なに?

ドクン…


ドクン…


心臓が

張り裂けそうだ・・・


ゆうじさんは
やっと顔をあげて
母に言った…


「お前…
エリちゃんの
母親なのか…?」


お母さんは静かに言った


「すぐそこに
私の家があるから…
そこで
話しましょう。
こんな所で
話せるような事じゃないわ…」


私達は数分歩き

母が今 住んでいる
アパートに着いた。

中は こじんまりとしていて
生活感が まるで ない。

母は言った。

「私 今ひとりで
住んでるの。」


どうやら
死んだお父さんの会社の
社長さんとは
長く続かなかったらしく
今は ひとりで生活を
しているそうだ。

スナックのママをして
私に 送るためのお金を
稼いでいる事が
わかった。


しかし…

なぜ 母とゆうじさんが
知り合いだったんだろう…