「もしかして、ヤキモチとか焼いてくれてるの?」僕は、涼子に視線を合わせる。

「ごめん・・・全く」涼子はさらっと答える。
 
少しぐらいヤキモチを焼いてくれよ涼子さん・・・僕は思う。

「でも、いいよね。 ほんとかどうかは別として、好きな人に素直に気持ちが伝えられて・・・」

「なんだよ・・・朝倉さんに対してはずっとホントだよ・・・入社以来ずっと好きだ。 今でもその気持ちは変わらないよ」

残りのトマトスパゲティーを集めながら僕は、ふてくされる。
涼子は少し考えて「ありがとう・・・今はこの前、伝えた通りの答え・・・ごめん」