「そんなことないよ、構って欲しいのに全然相手にされてない」

「そういうのをぞっこんというんだ」確信をつかれてちょっと動揺したのか、涼子の返答は多少かみ合わない。

先ほどの若い店員がシーザーズサラダとピクルスを持ってきた。 店員が来たことで、僕らの話の内容も変わった。 

地元のサッカークラブの話題、音楽を無料ダウンロードできるサイトの話題、学生の時のアルバイトの話題、会社の恋愛に関する噂話。 そんな話で、涼子との本当に楽しい時間を過ごした。 

やはり、僕は涼子が好きだった。 他の誰よりもいっしょにいて楽しい。