僕らは、この辺じゃ割合流行っている、駅近くのイタリアンを食べさせてくれるダイニングバーに入った。 

飯が食えて、お酒が飲めて、そこそこおしゃれな条件を満たしていたからだ。
 早い時間だから、僕らは、すんなり入ることが出来た。 

時間によっては、この地域では珍しく、待つこともある。 この店の入り口は、少し手狭だが、中は結構広い。 

僕は何度かこの店を使っていて勝手を知っている。 僕らは、生ビールを注文した。 

「今日はどうしたの? いつ誘っても、来てくれないのに」僕はテーブルに着く涼子に声を掛ける。