時計を見ると、18:34分だ。 僕らのような若い男性社員は、通常こんなに早くは帰れない。 

大体において、21時より前には会社を出れないことがほとんどだ。

その点、涼子のような事務の女の子、そして管理職の人たちは、大体こんな時間に帰っている。 

会社の終了定時時間は、17:30と決まっているので、早く帰っている涼子に文句はないが、会社に対しては不公平感と腹立たしさを感じないでもない。
 
こんな時間にいつも帰ってたら、逆に何やるんだろう?と思ってしまうのは、僕も日本のサラリーマンなんだろうなと思う。