一応上手くできただろう。 この後、面接官が僕に興味を持ち、何度か質問されたら内定は近いはずだ。

しかし実際に面接官が興味を持ったのは、朝倉 涼子の海外留学の話しの方だった。 涼子は頬を紅くしなりながら、精一杯、面接官の質問に答えていた。 

そんな、涼子に僕は見とれていた。 

「吉田君は、きっと受かるよ・・・面接官の人も吉田君の答えには感心してたもん」

「そおかな・・・。 朝倉さんに後半質問が集中してたから、きっと朝倉さんこそ、内定もらえると思うけどな。」