リクルートスーツを着ているからか、大人しく、控えめで、完全に僕の好きなタイプだった。 

間も無くエレベータは、降りてきて、何人かの社員が1階で降りた。 降りる際、僕らに「おはよう頑張ってね。」と声を掛けてくれた人がいた。 

西野というネームプレートをしていた。 今でも良くしてくれる会社の先輩だ。 だが、このエピソードを入社後、西野に話したら、彼は全く覚えていなかった。

それはさて置き、僕らは、講堂に通され面接の順番を待った。 流石に大手だけあって、地方でも最終面接は50人以上残っていた。 僕らは6人づつ名前を呼ばれ、最終面接を行う。