「沙羅が泣かせたの!?」



俯きながらフルフルと首を振る俺。



「そっか~、ならいいんたけど!ね、涼太!」


「ん?うん。そうだね?」


「あ!良い事思いついちゃった~♪」



『…ヒック…。』



さっきから藍先輩だけハイテンション…。



藍先輩が制服の中から何かを探しているらしく、ガチャガチャという音だけが響いた。



「りゅ~う!」


『?』



自分の名前が呼ばれたので、反射的に前を見たら、カシャッと言う音がした。