『沙羅…は、俺のこと…好き?』 ギュッと沙羅と手を握った。 「…あたしも、好きだよ?」 え…。 ウソだ…。 『ちがくて…友達とかじゃなくて……。』 「うん。友達としてじゃなくて、ちゃんと龍が好きだよ…?」 と言って、手を握り返してくれた。 『本当…?じ、じゃあ付き合ってくれるの?』 「うん!」 …え、何? いいの…? 『わ゛あぁぁ…よかっだ~…。』 あ~…涙が止まらない…。