ちょうど建物の中に入ったから、周りが騒がしくなった。



不安になって優ちゃんの方をチラッと見た。



「嫌い?って…何でそんなこと思ったんだ?」



さっぱり訳が分からない。と言う感じで聞いて来た。



『だって…。』


「だって?」



あたしの顔を覗き込んで優しく聞いてくる優ちゃん。



『…前、教室でおでこに手あてたとき嫌がってたし…!』


「!…あ、あれは…。」


何故が慌てる優ちゃん。



『保健室で知らないうちに手、握ってたのも…嫌がってたじゃん!』



そう言って、睨むように優ちゃんを見た。