もう消えてしまいたい…








―グイッ!!!




その時誰かに腕を掴まれた。





「―ハァ…ハァ…見つけた…」







後ろを振り向くと、そこには息を切らした新斗さんが居た。





「何で…」




目頭が熱くなった目は、目の前の視界をボヤけさせた。



「私もう…新斗さんの前には現れません…。
私がやった事聞きましたよね…?」




何も言わない新斗さん…




だけど腕を掴んだ手の強さは変わらない。