じいさんは、たくさんの資料の中から2、3枚抜き取ってみせた。 

「どーじゃ?ミステリー好きの血が騒ぐじゃろ。」

そこには、未だ解明されていないいくつかの謎の事件の内容が印されてあった。 

「これ、じいさんが遊びで作ったんじゃ…」

「違うわ!本物の事件じゃ。これでもわしは昔、警察の特別捜査官だったんじゃ。」

鼻を高くするじいさんをよそに、僕は資料を手にとった。 

こんなにも未解決の謎の事件があるなんて、信じられない。