そんな僕は… 

これといった友達はいない。 
それどころか、僕にあまり良い印象を抱いてない人はたくさんいる。

でも、須藤さんだけは違った。 


「だから、寝ちゃダメだって!」
須藤さんは、またボーッとしていた僕の肩をさっきより強く叩いた。 


「あっ、ごめん。」
ぶっきらぼうにそう返した頃には、授業はもう終わりに近づいていた。 

キーンコーン…… 
チャイムの音を聞いて、またふっと力が抜ける。