「特権って……」

「特権だよ。でもさ、俺って人間なのか?」

「僕に聞かれても知らないよ。」

そりゃそうだ。 
でも、俺人間だよな?… 
「それ、何?」 

「え?」
哲太は、俺の腕のブレスレットを指差していた。 

「あぁ、物心ついた時からここについてんだ。よく分かんねぇ。」

…… 

何故か分からないが、結構の時間、沈黙が続いていた。