そんな僕をよそに、ハルヒトはニコニコ笑っている。 
「一人で喋り続けてるなんて、お前変人扱いされんぞ!」

案の定、角の交番から一人の警官がこっちを見ている。 


「やばいよ!!ハルヒト、お前本当に透明人間なのか?!」

「そうさ。」

「ここは地球なのか?!僕がおかしいのか?!」

警官が近づいてきた。 

「うわっ!」


「飛ぶんだ!!」
ヒュッ―

その瞬間、僕の足が…… 
確かに、浮いていた。 

気付けば、腰を抜かした警官がこっちを呆然と見ていた。 

ハルヒトが僕の腕を掴んだ瞬間、僕らは空へと舞い上がった。 


「ふーっ!楽しいだろ?!」 

「楽しくなんかないわ!!」