「このマジシャン殺害事件を筆頭とする、数々の謎の事件をお前に解いてもらいたい。」


「えっ?僕に?」

「嬉しいだろう?哲太?」

「え……」

僕は正直戸惑った。 
じいさんが僕の事をからかっているのかとも思った。 

もちろん、ミステリーやら謎の未解決事件やらは僕の大好物だ。 

しかし、実際僕は頭は悪い。 
想像力もない。 

確かに探偵などに憧れた事はある。 
でも、こんなにいきなりたくさんの資料をつきつけられ、「謎を解いてほしい」と言われると尻込みしてしまう。