おまわりさんの目を見ることが出来なくなった私に、おまわりさんが声をかけた。


「おばあちゃんの腰の具合はどう?」

「もう良くなっています。昨日は本当にありがとうございました」



頭を下げた私の胸の中は、昨日の後悔が消えたように軽くなった。


そのせいか、思っていた以上に私の頭は下がってたみたい。


おまわりさんの慌てた口調が、そのことを教えてくれた。


「えっ! そんなに頭下げなくてもいいよ」



照れたおまわりさんの声が、私の胸をキュンっとさせた。


顔をあげるとやっぱり照れた顔のおまわりさんがいて、私の胸は更にキュンキュンしちゃう。



自然と唇から笑みが零れそうになり、恥ずかしくて唇を噛んだ。


そんな私に、少し顔を赤く染めたおまわりさんが口を開いた。