「おまわりさん、大好き」 「俺も、大好きだよ……」 私の背中を抱き締めるおまわりさんの手に、少しの力が加わる。 嬉しい……。 その温かい手からも、おまわりさんの気持ちが伝わってくるよ。 『壊さないように、優しく』って……。 「おまわりさん」 好きだよ。 「ん……?」 大好き。 「おまわりさんって呼んでもいいの?」 ずっと 「いいよ。結構そう呼ばれるの好きだし」 ずっと――‥。