けっきょく次の日の練習は、

先生のいる午後になった。

東京に慣れてない2人だから、

1時間目に着けるように

早め早めに着けるようにしようなって

大輔と相談して決めた。



親戚の…。

って言っても母さんの妹である

美緒おばちゃんに道を教えてもらったり

帰ってからもいろいろしていたら

けっこう忙しかった。



でも東京の方でも田舎って言っても、

俺の地元よりも確実に人の多さは多くて

その人の多さにびっくりした。

大輔は広島出身で代表になれたのは

3年の夏だって言ってた。

大輔の通っていた学校は

都会の方だって言ってて

人の多さにはビックリしていなかった。




「美緒おばちゃんー…」

「ん??」


「明日10時前の電車に乗るんだけど

ここ何分に出たらいい?」


「んー車で送ろうか?」

「ぃや、時間はかっときたいんだ」

「そっか!!んーじゃぁ10分くらいかな!!」

「わかった」


10分って言ってたけど15分前には出とこう。


「今から洗濯とかご飯とか

めちゃめちゃ増えるけど

……ごめんな?」



「ううん!!

大地が来るって聞いてから覚悟してたし!!

大地頑張りたいんでしょ!!

なら協力するよ!!」


「入寮するまでだから…。

………お世話になりマス…。」


「はいはーい!!

大地明日も頑張ってね!!」


「うん!!」

「じゃぁ明日の晩ご飯は肉ね!!」


「肉ぅーっ!!??

頑張る!!」


「あっは、単純なのは変わらないね!!」




美緒おばちゃんのテンションも

いつも通りになって

俺のテンションも上がって、

不安だったのは

このときはなくなっていた。