勉強しかしない生活は、

毎日同じにしか感じなくて、

いつの間にか秋が過ぎていて

冬になっていた。

しかももぅ少しで2月、

約1ヶ月、学校に来ない生活になる。

その後に、ついに高校を卒業する。




俺は東京の大学に合格して、

野球尽くしの生活になっている。

感覚を取り戻すのは本当に大変で、

最初はランニングから始めたけど

毎日が確認と発見の毎日だった。

後輩に指摘もされた。

ポジションの違う基にも言われた。

でもそれを嫌だと思わなかったのは、

俺が上を向いているからだと思う。

毎日篠岡と確認しながら帰る毎日で、

反省点とか、良かった所とか、

後は少しテレビの話して、

後はストレッチの話をしたりとか、

とにかく野球の話をずっとしていて

俺の青春は最後の夏が終わってから

やってきたのかって思うぐらい、

毎日を頑張っていた。

球速は入学したときより

20キロ近く上がっていた。

球速の事はそんなに気にしないほうだけど

俺が気にするのは指のかかりだったり

綺麗な回転がかかってるのかって方を

気にするようになった。







健の方は俺よりも早く進学の内定をもらって

ランニングをしたり、

ティーバッティングしたり、

徐々に感覚を戻している。

足の捻挫は1度治したけど、

すぐにまた捻挫をしてしまって

完全に治す事を優先する事にして

今の調子の高さは、

後から進路を確定した俺と同じくらいだ。




美波も健と同じ時期に内定をもらって

部活に顔を見せてバイトをしている。

市内に行くから独り暮らしをするって

言っていたから

家電を買ったりする金にすんだろ。

バイトの無い日にはマネをしに来ている。

信之介は就職してからの事を考えて、

商業高校で教えていた先生に

いろいろ教えてもらっている。