「5番 ショート 根元」
また先頭出なかったのかよ。
頼むぞ4番;;
でも4番ってヒロだろ?
何で久篠にやらせてんだろ。
でもまぁここは出ないと。
次は優斗!!
次が優斗なら俺は出ないとだろ!!
でも――
「げッッ;;」
――打球はファースト正面。
ピッチャーのカバーも
いらないぐらい正面だった。
「くそっ!!」
「6番 ライト 馬場」
6番が優斗かよ。
もっと上かと思ってた。
この前まで9番打ってたけど
新チームならもっと上でも有りだと思う。
「(まぁ決めんのは監督なんだけど。)」
打席での優斗は―――…
普通だな。
新チームの主将になって
もっと固くなってるかと思ってた。
でも優斗らしいっちゃー優斗らしいな。
―――バンッ
「ストライク!!」
おっしゃ儲け。
早いタイミングで行くぞ。
「ボール」
その次はボールになったけど、
引いたからな、使えるかも。
ここでシュート使っとくか。
和田、シュートには自信あるからな。
多く使っても文句言わねぇだろ。
って思ってたけど和田は首を振った。
『決め球』か…。
んじゃストレートだ。
力有り余ってるだろ。
要求通り、ギリギリストライクの外角。
「ナイスボール!!」
あそこはなかなか打てねぇよ。
おし、2-1
決めに行くぞ!!