「4番 レフト 岬」
1死1・3塁。
スクイズもありだけど
下田みたいに打って出たい。
でも―――…
「ストライク!!バッターアウト!!」
三振かよ;;
最後の球、けっこう力あったぞ…。
「おいおいどーしたよ」
「真っ直ぐ力あんぞ」
「わかった」
「5番 セカンド 山田」
直球に力があるか―…。
本調子になってんな…。
一応直球見てみよう。
そぅ思ったら初球ストレートだ。
―――パシンッ
「……。」
確かに力あんな。
ちゃんと芯で捕らえないと詰まるな…。
ストレートの内は捨てよう。
変化球ちゃんと見て脇しめてコンパクトに。
タイムを取って脇しめて
コンパクトに振るスイングを
少しだけして打席に入った。
変化球打って内野越そう。
それが少しばれたのか
少し直球が増えた気がする。
ボール球でも少し速く感じるから
手が出そうになってしまう。
必死に体で止めたりした。
変化球は落ちる球をカットしたけど
カウントが悪くなった。
ボールカウント 2-3
フルカウントになって最後の球は…
「――ッッ!!」
ヤベッッ;;
打ち上げた;;
最後の球はストレート。
確かに力あったよ。
少し詰まった感覚で、打球はセンター方向。
もぅひと伸びなくて
普通にセンターの時田に取られて
チェンジになった。
「おいおいどーした。」
「うっせー打席立ってみろ」
っていう田中はまだ遊び気分だ。