「ドンマイ内海!!
次頼むぞ!!」
「――――…おぉッッ!!」
「いいピッチャーですね。
河野くん」
「そぅでしょうか(笑)
野球少年みたいに遊んでるだけですよ。」
「でも小さな才能はありますよ」
「!!??」
「河野くんは人並みより肘が少し
強いんでしょう。
これだけの数の変化球を投げて
肘を怪我しないっていうのが凄いですよ。」
「………。」
「下半身の筋肉の量は十分です。
でも股関節の柔軟性が無い。
股関節を中心に柔軟して
後は肩のストレッチ、
マウンドでのあの表情をどうにかしたら
……河野くんはベンチにいたかもしれない。」
「………。」
「篠岡くんは2軍で
しっかり鍛えていくつもりです。
最初は育成選手ですが、
篠岡くんには希望がある。
河野くんは社会人か大学で戦えば、
きっとドラフト指名が来ますよ」
「っ…それっ……!!」
「もちろん、河野くんが練習に耐えて
きちんと実力を発揮できたらの話ですが。」