泣きやしない。
泣いても何も変わらない。

汚れた身体。


嗚呼、私は惨め。


「女性が夜道を歩くのは危険だよ。」


もう、遅い。


「おっと、その様子じゃ
もう手遅れってとこかな?」



私は何も言わない。


「図星かい?」


男は笑った。
不意にも笑顔は素敵だった。