さっきから、変なことを叫びながら走っていく遼平。 あいつ、たぶん… 桃のクラスがメイド喫茶やるって思ってるな、あれは。 それにしても…… 普段、あんなにクールで冷たい遼平が、桃が関わると、 あんなに優しくて あんなに落ち着きがなくて あんなに温かい人になるなんてな。 アイツは、 そんなに桃のこと、好きなんだな。 まあ、とりあえず隅の方から桃の白雪姫見守っとくか。 「おい遼平、落ち着けよ…!!」 俺は遼平のあとを追いかけた。 .