11月6日。 空はよく晴れ渡っていて、 心地よい風が、頬をかすっていく。 俺は、幸也の家の前にいる。 アイツが、絶対来いと煩いから、 今日の為に、仕事を全部片付けてきた。 何日徹夜したと思ってるんだよ。 ふわぁ、とあくびが出る。 幸也の住んでるアパートは、 一人暮らしの割には豪華すぎるってくらいの広さ。 外見も豪華で、本当にアパートなのかよって時々思う。 そんな感じで、アパートの壁にもたれかかっていると、 「お待たせ、遼平!!」 何やら、大きすぎるカバンをもった幸也がやってきた。 .