ドクン・・・ドクン・・・
心臓の音が聞こえる。
周りの人の声や雑音が消える。
たどり着いた場所は、愛しい人のもと・・・。
「竜也・・・」
久しぶりに見る竜也の顔。
「由実・・・何でここいんだよ」
それはあたしがここにいたらまずかったような言い方。
隣にいた女の人は、遠くから見ても近くで見ても美人だった。
「あれぇ?竜也の彼女?」
女の子らしい可愛い声。
あたしみたいな少し低めの声とは違って・・・
悔しい・・・
「ばっ!ちげぇーよ!」
嫌そうな顔をしてあたしが彼女だということを拒否する。
ひどい・・・
あたしそんなに嫌われてたの・・・・・・?
足が震える。