「違う、コップの数が多いんだ

。俺一人しかいないのに三つも

出てきたんだよ。」

真剣な表情で同僚は聞いている

。「それで一人だって、主張し

ても納得してない感じなんだよ

。気持ち悪くって。誰か見えて

たのかな。」


「ははっ、やっぱうまいなお前

は。さすがオカルトマニアだ。

他にレパートリーはないのか?」

同僚は嘘だと思っている。理解

されないのも無理はない。

「いや、何でもない。さぁ飲も

う。」