次の日、いつもの時間に喫茶店

に向かった。

「いらっしゃいませ。」

差し出された水がまた多い。

「すいません、一つでいいです

。」

「はいっ?」

従業員はキョトンとした顔で、

立っていた。

「いや、だから一つで。」

「じゃあそちらの方は?」
何を言っているんだ。ふざけ合

うほどの中ではないのだが、僕

をからかっているのか。

「あなたも、好きですね。驚か

せるのが。楽しいですよね?」

「はぁ。」

あれ、何だか様子がおかしい。

従業員は黙って水を戻した。