中に入ると部屋全体もピンク色で統一されている、割と広めの部屋だった。
ここは客間なのだろうか。
部屋の中央付近には大きなテーブルと、それを囲むようにソファーが置かれている。壁には沿うように、アンティークな小物類の置かれている陳列棚と、絵画なども額に入れられて数点ほど飾られていた。
「こんにちは」
声のした方を見ると、トヲルの手を引いている子と同じような年恰好の子供が他に2人、同時に元気な可愛い声で、部屋の中からトヲル達に挨拶してきた。
(もしかして、三つ子?)
3人の子供達全員の外見が、全く一緒なのである。
「今、お茶をお出しするわね。紅茶でよろしいかしら?」
女性はそう言うとこちらの返事も聞かずに、そのまま更に奥の扉へと引っ込んでいった。3人の子供達も、女性の後へと続いていく。
その姿が消えた後、トヲルは小首を傾げながらコウヅキに聞いた。
「あの女の子達って、ここの家の子、なのかな?」
「いや、違うよ。マダムも含め、あいつら全員赤の他人だし。しかも子供(ガキ)達はみんな、男だぜ」
コウヅキは近くのソファーに、どかっと座りながら、あっさり言った。
ここは客間なのだろうか。
部屋の中央付近には大きなテーブルと、それを囲むようにソファーが置かれている。壁には沿うように、アンティークな小物類の置かれている陳列棚と、絵画なども額に入れられて数点ほど飾られていた。
「こんにちは」
声のした方を見ると、トヲルの手を引いている子と同じような年恰好の子供が他に2人、同時に元気な可愛い声で、部屋の中からトヲル達に挨拶してきた。
(もしかして、三つ子?)
3人の子供達全員の外見が、全く一緒なのである。
「今、お茶をお出しするわね。紅茶でよろしいかしら?」
女性はそう言うとこちらの返事も聞かずに、そのまま更に奥の扉へと引っ込んでいった。3人の子供達も、女性の後へと続いていく。
その姿が消えた後、トヲルは小首を傾げながらコウヅキに聞いた。
「あの女の子達って、ここの家の子、なのかな?」
「いや、違うよ。マダムも含め、あいつら全員赤の他人だし。しかも子供(ガキ)達はみんな、男だぜ」
コウヅキは近くのソファーに、どかっと座りながら、あっさり言った。