横になりながら考える。

姉さんはなぜあんなにも明るく振る舞えるのか。
同じ事件を体験しているのに。

私はもともと他人をあまり信用していない、そしてあの事件をきっかけにさらに心を閉ざしてしまった。
しかし姉さんはあの事件の後でも変わらない。

私と姉さんは顔は似ているが、性格は正反対といってもいいだろう。
だからこそ私は姉さんにべったりなのかもしれない。

そんなことを考えていると家を出る時間が近づいてきた。

私は制服に着替えて学校へと向かった。